国本武春 ベンベン旅日記(3) 三味線ライダー登場

本日の国本、うなる代わりに旅日記とまいりましょう あがった あがった 〜2001.10

 バイクでのツーリングが趣味の私は、時間と金ができると(金はできなくても)すぐ山へ海へと旅に出る。 そしてその時必ず持っていくのが、わが相棒の三味線である。 「え~っ、三味線なんてバイクに積んでいけるの~?」 もちろん大丈夫。 あまり知られていないが、三味線は分解できる楽器なのだ。天神、中ざお、胴の三つの部分に別 れ、少し厚めのアタッシュケースほどのカバンにぴったり納まる。 携帯にまで気を配り、日本人の技術と知恵を集めたすばらしい楽器である。

 三味線は三分割されてこの中にそのおかげでバイクの荷台にも積むことができ、三味線を持っていく事によって家族やスタッフにも 「ちょっと曲作りにいってくるよ。」 と、万事都合がよい。 バイクで走りながら気に入った場所を見つけ、いいところがあるとさっそく組み立て弾いてみる。 木と皮でできている三味線の音が山や谷に響き渡り、 「あ~、やっぱりこういうところで聞く音が本当の三味線の音色だよな~・・」 ひとりで妙に納得していると、そこを通りかかった観光客らしき人たち、 「こりゃあ~どうも、ご苦労様です。」 何がご苦労様なんだかよくわからないが、場所が変われば人の気持ちもホント変わってくるものだ。

 宿はホテルや旅館ではなくもっぱら民宿。 もちろん予算の都合もあるが、宿の人たちやお客さん同士のふれあいがあり温かみがある。 宿のご主人が音楽や演芸が好きそうであれば 食事の後などにチョット三味線を弾いて聞かせる。 北海道のある民宿に行ったときなどもチョット三味線を弾いたら大変な喜びようで、「近所の者も集めるから待ってくれ」とあちらこちらに連絡をとりまくり、結局もの凄い宴会になってしまった。 近所と言っても、聞いてみれば30キロも離れているところから車で駆けつけてくれた人が居たり、 これはお土産だとジャガイモを箱一杯持ってきてくれた人が居たり、本当に三味線を持っていったおかげでどれほど楽しい思いをしたことか・・

 ただ唯一辛い事がある。 三味線を弾いた後にほとんどの人が言うせりふ、
「いや~、それだけうまけりゃプロになれるんじゃね~の。」 〜♫ベンベン


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